Vol.203NZ保険コラム

第21回 医療保険VSメディカルインシュランス?


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よく耳にするのが、「日本で入っている医療保険はニュージーランドでも使えるから安心」という声。「日本の医療保険=ニュージーランドのメディカルインシュランス」とお思いの方が多いようですが、では本当に、ニュージーランドで十分な保障を受けるためには日本の医療保険でいいのでしょうか。

新田直人

ニュージーランド政府公認のファイナンシャルサービスプロバイダー。AIA Financial Services Network所属のFSNシニアアドバイザーとして、医療保険や死亡、疾病保障といった生命保険からワーキングホリデーや旅行者向けの保険、留学生保険などを扱う。

日本の医療保険

 日本の医療保険とは、国民健康保険という公的システムを補うもの。自分に合った保険商品を選び自由に加入できるようになっていて、その保障は一般的に「入院給付金」と「手術給付金」に分かれています。
 入院給付金は「入院一日当たり〇〇円」といった入院日数に合わせた給付金が出るのに対し、手術給付金は手術に対して給付金が出るようになっています。対象となる手術は会社によって異なり、また、実際に手術でかかった費用ではなく、あらかじめ決まった金額が支給されることになっているようです。
 多くの場合は、差額ベッド代(差額室料)、自己負担、混合診療の自由診療部分の費用に充てるよう。中には海外で使える保険もあるものの、基本的には、国民健康保険(日本の医療システム)を前提に作られています。

ニュージーランドのメディカルインシュランス

 ニュージーランドのメディカルインシュランス(Medical Insurance)は「医療保険」と訳されることがあり、その2つを混合している人が多い印象です。私立病院の治療費を保障する、強制加入ではない、保障内容を自分で選択できるといった違いはありますが、どちらかといえば日本の健康保険に近いのではないでしょうか。
 ニュージーランドの医療シーンでは、手術は病院で、療養は自宅といったように、公立・私立問わず入院日数が少ないのが特徴。加えて、私立病院でかかる手術費用は100パーセント自己負担で、最低でも1万ドルは見越す必要があります。費用が無料の公立病院での入院になら役立つことがあるかもしれませんが、少なくとも、私立病院の治療費に日本の医療保険の給付金を充てるのは無理があると考えた方が良さそうです。
 これらの理由から「日本の医療保険に入っているから安心」と言うのは難しく、賢明なのは、ニュージーランドのメディカルインシュランスか、疾病保険(第15回保険コラム参照)などの保険を検討することです。


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